嗅覚が鋭い犬にとって効果的な療法のひとつであるアロマセラピー。

植物から抽出される香りの成分を凝縮したエッセンシャルオイルを使って、心と身体のバランスを整え免疫力を高める行為です。

 

各種のエッセンシャルオイルにはそれぞれの効能があります。
どんな効能があるのか、何を選べばよいのかの参考にしていただければと思い、あとにご紹介します。
目的にあうものをいくつか選び、愛犬にニオイを嗅がせてお気に入りの香りを探しましょう。

アロマセラピーの使用方法と使用量とは

スプレーミストやアロマポットで部屋に香りを満たしたり、シャンプーの時の湯に混ぜたり、トリートメントをする際に使います。
身につけるお洋服に一滴垂らして身につけても有効です。
お気に入りのベッドやブランケットにリラクゼーションスプレーとしてつくったニオイをちょっぴり振りかけて癒し空間にするのもオススメです。

 

エッセンシャルオイルは香りを通じて体内に入ったり、浴槽に入れる場合は皮膚からも体内に入ります。
体内に入ったものは体外に排出されますが、中には体内に蓄積し有害なものとなったり肝臓などに負担がかかることもあります。
使用料は人間の1/4～1/10と言われ、希釈していないエッセンシャルオイルの内服は厳禁です。

成犬で1～2%に薄め、子犬や老犬では0.5%以下に濃度を薄めて使います。
注意点を書きましたが愛犬に合うのを使えば様々な効果も期待できてオススメです。
ペットに安全に使用できるエッセンシャルオイルをいくつかピックアップしてみます。

 

オススメのエッセンシャルオイルと効能とは

『カモミールジャーマン』
アレルギー・皮膚のかゆみ止め

 

『カモミール・ローマン』
胃・消化器系のトラブル、中枢神経の安定、緊張緩和

 

『スイートマジョラム』
鎮静、抗菌、リラックス効果、眠気がおこる

 

『ゼラニウム』
スキンケア効果、抗真菌、ノミダニ除去

 

『バレリアン』
鎮静、分離不安、音に対するパニック、新しい環境への適応

 

『ラベンダー』
スキンケア効果、治癒効果抗菌、リラックス効果、鎮静

 

『シダーウッドバージニアン』
抜け毛、フケ、防虫防カビ効果

 

『レモン』
消臭、止血、虫除け

 

『グレープフルーツ』
消臭、ダイエット、ストレス緩和

 

『ベルガモット』
リラックス効果、強壮作用、抗真菌

 

『ミルラ』
抗炎症、抗菌酸化作用

 

『サンダルウッド』
リラックス効果、鎮静、ストレス、殺菌

 

 

注意点としては、エッセンシャルオイルの中には通経作用があるため妊娠初期や妊娠中の愛犬には使用不可になります。
抜粋してみたエッセンシャルオイルですが、それぞれに様々な効能があり愛犬の気になる症状にあわせてとりいれてみてはいかがでしょうか？

 

エッセンシャルオイルを薄める液には精製水、ミネラルウォーター、キャリアオイル、ジェルなどがあります。

水とオイルは混ざりにくいので直接皮膚に使用する場合には乳化剤を用います。

乳化剤としては植物性のエミルジョやディスペールをいれてスプレーやトリートメントに使います。

 

犬用リラクゼーションスプレーの作り方

①50ccスプレー容器にエミルジョまたはディスペール10ccを入れます。
②選んだエッセンシャルオイル、プチグレンマンダリン、クラリセージを5滴ずつ入れます。
一般的には1滴が0.05ccですがメーカーによって異なる場合があるので確認してみてください。
③容器いっぱいに精製水をいれて蓋を閉めてよく混ぜます。
④愛犬の顔以外の身体にスプレーして使います。

 

うちの子が好きなニオイで効能も調べながら愛犬にピッタリのリラクゼーションスプレーを作ってみてくださいね。